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ガーナの交通手段【後編】

ガーナのタクシー事情

ガーナに行くと、常に騒がしい音がします。特に道路沿いはとても騒がしいです。
これは珍しい光景ではありません。車を所有していない家庭が殆どなので、タクシーを日常で利用します。
比較的金銭的に余裕がある人は、ドロッピングタクシーを利用します。ドロッピングタクシーの料金は交通量と距離によって変動します。
他には、乗合タクシーを利用するために、大きめの駅へ向かう人もいます。
車内が満席になると発車します。この乗合タクシーは、様々な駅で見かけることができるでしょう。

タクシーを所有している個人タクシードライバーや、週払いや日払いで雇われているタクシードライバーもいます。
雇われのドライバーは、雇い主から1日のノルマを指定されます。ノルマが達成されると、後日給与に反映される仕組みです。
後日、自費で払ったガソリン代も払われます。

タクシービジネスは簡単なものではありません。
行きたくない場所にも、お客さんの要望なら行かなければいかないからです。
一部のドライバーは、予め乗車率の高い場所で待機しています。他のドライバーにお客さんを取られないように先回りしなければいけないので、賢い人がドライバーに向いています。

見渡すと、様々なメーカーの車がタクシーとして使用されていることがわかります。
家庭用自動車をそのままタクシーへと切り替えて使用しているドライバーもしますし、経済状況が良いドライバーは綺麗な新車を使用しています。とても古い車を使用しているタクシーもあり、他のタクシーより高く請求する傾向があります。

観察すると、ほとんどのドライバーがドアを開けてくれたり、細心の注意を払います。

ドライバーは常に、燃費の良い車を探しています。
アクラ、ハットソやマディーナでは、タクシーの殆どが日産やトヨタ等の有名なブランド車だということに気づきました。
燃費が良いので、タクシーとして向いている車だからです。
殆どのドライバーが、ドライバー歴10年以上の人です。稀に始めたばかりの人もいました。
殆どのドライバーが、仕事を楽しんでいるそうです。

ガーナの『 トロトロ 』について紹介

トロトロは、裕福層から貧困層まで、多くの人々によって利用されている一般的な交通手段です。
平日の早朝に乗ると、通勤ラッシュに驚くでしょう。タクシー程快適ではありませんが、とてもお手軽な価格です。
市内に向かう車もあれば、長距離を走る車もあります。タクシーのように、雇い主がいて、ドライバーを雇用しています。

トロトロは、通常は駅から発車します。乗車客が目的地に近づくと、メイトと呼ばれる車内スタッフに降りたいと伝えます。
道端では、トロトロに向かって行きたい場所を叫んでいる人を見かけます。その目的地に向かうトロトロは、停車してそのお客さんを乗車させます。頻繁に停車するので、時間が正確ではありません。そしてトロトロの車内はあまり綺麗ではないので、白い服は着用シないほうがいいでしょう。

でも、トロトロに乗る事は、決して忘れることのない経験になるでしょう。

ガーナのバイク事情

元々ガーナでは、バイクは商業的な利用はされていませんでした。
個人で乗る分は問題ないですが、乗客を載せて走るのは罰金を取られていました。
今では法律が変わり、「オカダ」と呼ばれるバイクが商業用として利用されています。
タクシーやトロトロと比較すると、渋滞にも巻き込まれず速いため、急いでいる人達はバイクを利用します。
料金はドロッピングタクシーと同じくらいになります。ドライバーは若い男性が多く、ヘルメットは着用したりしなかったりします。

その他の乗り物事情

よく、本当にこの乗り物が走っているんですか?と質問される乗り物があります。
それは映画でよく見られる”Mahama Camboo”または “keke”と呼ばれる乗り物です。
ブロング・アハフォ州で人気の乗り物です。タクシーよりも安いので、お金に余裕がない人はこれを頻繁に利用します。

最近は、Googleマップを利用したドライバーがいます。最近流行っているUBERです。

私自身、どうやって利用するのか疑問でした。

専用のアプリをダウンロードし、どこに行きたいかリクエストすると、近くにいるドライバーが迎えに来てくれます。料金は、渋滞が無いと、たまにとても安いです。渋滞が多く発生する時間帯はおすすめしません。長い時間降りれないので、料金が高くつくからです。
長距離の旅行では、大型バスを利用します。バスは大きくてとても快適です。
バスチケットを購入し、バスステーションから乗車します。空調が効いていて、快適で安全な乗り物です。
たまに空調が効かないバスがあるので、そのバスに当たらないことを願っています。
現在、ガーナでは列車は走っていません。政府がまた再開できるように努力しています。
人々を乗せるだけではなく、ガーナで生産された木材、ココア、その他の製品を輸出するのにも役立ちます。
タクシーやトロトロなどの運送業は教育を受けれなかった人々によって運営されています。
問題なく目的地に安全に到着できることが一番ですよね。ガーナでは、ご紹介した様々な乗り物があります。
ガーナに来た際は、一番最適な乗り物を利用して移動してください。

EmiliaBrookman by
ガーナ国立大学でコンシューマーサイエンスを学び、 GJFAの専属ライターとしてガーナから情報を発信する
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